2018年9月5日
東京・築地市場が10月に豊洲市場へ移転するのを前に、築地場外市場の商店主らが、これまで通り営業を続けることをアピールしている。場外も豊洲に移ると誤解している人が多いためで、今後も築地の活気を継続させようと懸命だ。
築地市場に隣接し寿司店や海産物、調理器具などの専門店およそ500店が軒を連ねる場外市場は、プロの料理人や国内外の観光客らで賑わう築地市場の移転に伴い観光客から「場外の店も豊洲に移るのか」といった質問が多く寄せられるといい、「観光ガイドでさえも勘違いしていた」と場外関係者。
市場の豊洲移転後も築地場外に足を運んでもらおうと、食材店などでは「場外市場は移転しません」と印刷した買い物袋を用意してPR。ポスターやホームページでも、今の場所での営業を訴えている。
豊洲市場の開場が迫った今夏は、長年親しまれてきた「築地場外市場」の名称変更も含めた投票イベントを実施。地域住民や一般客などの意見を参考に、9月下旬に結論を出す予定。
場外市場の関係者で組織するNPO法人築地食のまちづくり協議会の鈴木章夫理事長は「築地市場が豊洲に移っても、昭和の時代から発展してきた食のまちの賑わいを守っていきたい」と話している。[....]