「漁業も構造改善必要」、齋藤健新大臣が就任会見

2017年8月7日

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就任会見する齋藤大臣

 齋藤健農林水産新大臣は3日夜、同省内で就任会見を開き、「農業ばかり注目されているが、水産・林野も曲がり角にきており対策が必要。構造改革を進めていきたい」と水産業改革の姿勢を強く打ち出した。今後は若い世代、省内では課長補佐級の新しい発想を反映させていくことを掲げ、幅広くアイデアを反映させていく考えも表明した。
 改革の方向性としては新たな水産基本計画に沿った内容にとどめたものの、「漁業の成長産業化も図らなければならない。漁業特有の資源管理は大きな方向になる」と説明。「今何がというわけではない」としつつ、「遠洋、沖合、沿岸、養殖とそれぞれ事情は異なるが、(漁業法など)関連法の見直しも含めて考えていく」と述べ、抜本的な対策を排除しなかった。自民党農林部会長などを歴任、「食べる人口、胃袋が減る。構造改革を現場に浸透させ、意識を共有しなければ」と訴えた。
 「海外マーケットへの輸出、生産現場の付加価値向上しかなく、コスト削減なども併せて考えていく」とし、輸出促進は「まだ伸びしろがある」と国産農林水産物のポテンシャルの高さに言及し、「ハード、ソフト対策や輸出相手国の検疫などの基準を日本の水準にしてもらう努力も必要」と話した。[....]