「漁村観光」100万人増へ全漁建など大型連休に期待

2019年4月9日

 新元号が発表され、お祝いムードが高まっている中で今年のゴールデンウイーク期間は10連休とする企業も多いとみられており、観光業界は特需の創出に期待感を示している。増加が顕著になっている訪日外国人観光客(インバウンド)だけでなく、日本人(都市住民)による漁村観光にも注目が集まりそうだ。昨今は「漁港めし」などもメディアなどで大きく取り上げられるようになり、現地でしか味わえない食を通じた観光も徐々に定着している。

 漁港漁場整備長期計画では、「漁港ストックの最大限の活用と漁村のにぎわいの創出」が新たな柱として打ち立てられた。計画策定時には推定で年間1600万人が漁村に訪れているとされており、都市と漁村の交流人口の増加については「5年間(22年度まで)で100万人増やす」という目標を掲げている。漁村観光で注目されるのが「食」だ。過去のアンケート結果でも圧倒的に「新鮮な魚介類」への期待度が強く、実際に提供している場所も少なくない。例えば能登半島の西側中腹に位置する石川県の富来(とぎ)漁港内にある回転寿司店「西海丸」では、週末にもなると数時間の行列ができることもある。[....]