「伊達いわな」うまい!、仙都魚類が仙台市場で試食会

2018年3月6日

既成概念を覆す大きさと脂乗りの「伊達いわな」。仙台市場で試食会が行われた

 水産県・宮城に誕生した新ブランド「伊達いわな」の地元消費拡大を図ろうと、仙都魚類は2日早朝、仙台市場の鮮魚売場で試食会を実施した。
 「伊達いわな」は県内水面水産試験場が刺身用出荷を目的に開発した「全雌三倍体イワナ」。生殖機能がないため、通常のイワナより成長が早く、産卵期における粗脂肪率は2倍近くに達する。

 試食には、にぎり寿司240カンを用意。手塩にかけた1キロ超の「伊達いわな」が素材とあって、口にした買参人は「ものすごく脂が乗ってる。こんなイワナは食べたことがない」と驚き顔だった。

 仙都魚類は「数量が限られるため、小売店で量販するのは難しいが、おいしさが評判を呼び、寿司店などの業務筋で扱う動きが広がってきた。地元に誕生した新たな名産品を根付かせるため、全力で販売に取り組みたい」と話している。

 「伊達いわな」は年間を通じて安定出荷できるが、主要な鮮魚が端境期となる春先を「拡販の好機」と位置付け、関係者一丸でPR活動を展開。今月22日まで県内21の飲食店がメニュー化、提供するキャンペーンも実施している。[....]