2018年4月11日
日かつ漁協(山下潤組合長)が天然・国産・冷凍マグロの消費拡大活動に力を入れている。都内の小学5年生を対象にした「遠洋マグロはえ縄漁業の出前授業」や大人向けの「マグロ教室」に加え、3月末には盛り上げ役として日かつ漁協のキャラクター「マグロウ」のエア着ぐるみを投入。消費を支える“マグロサポーター”を増やそうと、将来を見据えて地道に種をまいている。
最も力を入れているのは都内の小学校で行う出前授業だ。12年度からスタートし、延べ54校・4398人が参加した。山下組合長は「『マグロを初めて食べた』『マグロが嫌いだった』という子供が必ずいて驚いた」と話す。初年度に授業を受けた生徒は高校生。「将来に向けての先行投資。継続こそが唯一の方法で、粘り強く続けられるまで続ける」と力を込めている。
現場も工夫と改善を重ねてきた。13人の取り組みチームを設置し。授業は1時限目にマグロはえ縄漁業についての座学、2時限目にマグロの試食を行っている。手作りの教科書やDVD、実物の冷凍マグロの頭や漁具、防寒着を用意し、漁法や船内生活、資源管理の取り組みを説明する。
一方で、大人向けのマグロ教室は、落語やボサノバ、フラメンコとコラボレーションし、日本酒やワインと合う多彩なマグロ料理を紹介。マグロ資源の話も「興味深い」と好評だ。[....]