「みやぎの生かき」統一ブランドで「GI」登録申請へ

2017年9月26日

 宮城県産カキの生産・流通関係者らでつくる「県カキ養殖振興連絡調整会議」は22日、新しい統一ブランド名「みやぎの生かき」(仮称)で国の地理的表示保護制度(GI)登録を目指すと発表した。来シーズン開始時からの運用に向け、年内にも登録申請する。

 仙台市内で開いた非公開会合の終了後、議長を務めた県農林水産部の小林徳光次長が明らかにした。「名称はまだ仮の段階。定義などを含め早急に詳細を詰めたい」と意義や今後の行程を説明した。会議には県産カキの生産者、買受人、卸売業者、県担当者ら約30人が出席。全員が「ブランド化にはGI登録が有効」との意見で一致した。目標時期は来シーズンの開始(2018年9月末)前に設定。審査期間から逆算して「遅くとも年内中の申請が必要」と判断し、関連作業を急ぐことにした。「安全・安心」「生食用」といったキーワードを踏まえて名称・定義を策定し、登録申請する方針。29日に県全域で生食用むき身の出荷を解禁、ノロウイルス検査海域を14に細分化することなども報告された。[....]