LEDの最適な活用、先駆者・マル井水産副社長が説く

2017年5月8日

LEDの可能性をメーカー担当者らと語る井上副社長㊨

LEDの可能性をメーカー担当者らと語る井上副社長㊨

 マル井水産(長崎県雲仙市、井上幸宣社長)の井上太喜副社長(第3太喜丸漁労長)は、サンマ棒受網漁でLED漁灯の価値を実証した先駆者として知られる。現在は広く普及したが、「すべてのLED灯がサンマに最適な光とはいえない」との説を唱える。
 「俺の船にはサバばかり。なぜサンマはお前の船に集まるのか」。他船の漁労長からの問いに、井上副社長は「波長が違う」と答えている。井上副社長らLED漁灯の導入に積極的だった船は、燃油消費量の激減を実現し、漁獲でも好成績を残してきた。この実績により、東日本大震災の発生の際に多くのサンマ船が漁灯を失った時、LED漁灯へ切り替えた。現在は大型船の約9割が導入している。
 同社はサンマ漁船2隻を所有。第5太喜丸は2漁期連続で水揚高日本一。井上副社長が漁労長を務める第3太喜丸(24年建造)は27年4位、28年2位だった。好成績の秘訣(けつ)を聞くと、自船については「第一に船の能力、次いで漁灯の効果、その後に漁労長の腕」と答えた。
 井上副社長が敵に塩を送るような「獲れるLED灯の仕組み」を公言したのは、光量競争の兆しを懸念するためだ。「『獲れない。じゃあ制限いっぱいに光量を上げよう』でよいのか」と疑問を呈す。[....]