CO2で活魚を大量・長時間輸送、日建リースが事業化

2017年8月24日

二酸化炭素の働きで麻酔状態になる活マダイ

二酸化炭素の働きで麻酔状態になる活マダイ

 総合レンタルの日建リース工業(本社・東京都千代田区、関山正勝社長)は、二酸化炭素で活魚の活性度を下げ高密度状態で長時間運搬する「日建魚活(ぎょかつ)ボックス」を開発、22日に発表した。実験では1・2トン水槽に最大32%のマダイを収容したところ、ほぼ100%が24時間の生存を確認。現行の輸送手法に比べ魚の量を最大3倍まで増やことが可能だった。

 二酸化炭素濃度の高い海水内で魚の活性度を下げ、麻酔がかかったような状態にする。魚活ボックスは魚が生存できる酸素濃度と、麻酔状態を維持する二酸化炭素濃度の最適バランスを自動調整でき、長時間の高密度活魚運搬を可能にした。通常の海水槽に魚を戻すと、自然に麻酔状態から覚める。

 水槽内の水質悪化や魚同士がぶつかり傷付け合うことも少ない。水温調整もナノバブル発生装置も不要だ。現行の冷却装置や大掛かりな水循環やろ過システムなど初期投資を極力抑えられる。幹線輸送の主力の10トントラックと、11トン積載の一般的な活魚車でコスト比較したところ、同社は「最大50%削減できる」と試算した。10月から受託輸送で実証しながら順次ボックスをレンタルする。