<PSMA加入>IUU廃絶に道、FAO事務局長歓迎

2017年6月23日

ジョゼ・グラジアノ・ダ・シルバFAO事務局長

ジョゼ・グラジアノ・ダ・シルバFAO事務局長

 FAO主導による「違法漁業防止寄港国措置協定」(Port State Measures Agreement=PSMA)の発効から、間もなく1年がたとうとしている。同協定は世界で初めて、違法(illegal)・無報告(unreported)・無規制(unregulated)漁業、いわゆる「IUU漁業」を取り締まることを目的に締結された、法的拘束力をもつ国際協定である。

 こうした違法漁業は、世界の総漁獲量の約6分の1を占めており、漁業資源の持続可能な利用に向けた世界的な取り組みの根幹を揺るがす大きな脅威となっている。協定には現時点で欧州連合を含む46か国が加盟し、法的形態と実効性の両面において、『画期的な』取り決めだといえる。新協定下では、加盟国への入港を希望する外国漁船は、操業許可証や漁業記録を提示し、捕獲した水産物を検査に供さなければならない。寄港国当局は、違反が発覚した漁船に対して入港を拒否するとともに、こうした不法漁船の情報をほかの加盟国に通報することが義務付けられている。これにより、違法操業者は、別の海域で捕獲した魚を陸揚げして販売することがさらに難しくなる。 

 私は、協定にまだ加盟していないすべての国々に対して、早期の参加を呼び掛けたい。[....]