<魚はもうかる③>食一/物語性が商品力の未利用魚

2018年1月5日

各地の漁港を回る田中社長(左)
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各地の漁港を回る田中社長(左)

 「迷いガツオだ。仕入れて提案販売しよう」。未利用魚を飲食店や一部市場卸・仲卸などへ産地直送する㈱食一(京都市)の田中淳士社長は、富山の某漁港の早朝のセリ場で胸を躍らせた。新潟、富山、石川、福井と北陸をライトバンで回った昨年11月のワンシーンである。仕入れた迷いガツオの情報は早速、大阪、東京の飲食店へと発信。すぐに購入が決まり配送手配した。
 ほぼ毎月、産地市場と漁港近くの加工場へ赴くが、既存の取引先にはあいさつ回り、新規の相手先には会社の取り組みを説明し協力を得られるようにと日々、新規開拓も行っている。
 当初は「物量が多そうだ」とスーパー・量販店へ売り込みをかけた。しかし捌き方や食べ方の説明などが必須となることから一転、飲食店など業務筋へとターゲットを変更。物語性が満載されているということ。説明が生きる販売先から注目をされていった。
 こうした取り組みの中で飲食店からは、「福井のフェアがやりたい」「2月の販売企画の提案をしてほしい」といった要望が寄せられるようにもなった。[....]