<高知の水産業⑥>四万十アユ築地へ活魚出荷に挑戦

2018年9月14日

氷〆アユの出荷作業をする林駅長
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氷〆アユの出荷作業をする林駅長

“日本最後の清流”とたたえられる県西部の四万十川は、全長196キロで四国内最長を誇る。山間部を蛇行しながらあまたの支流を集め、栄養豊富な河川へと成長して太平洋に到達する。
 四万十川の魚の代名詞といえば天然アユだ。中流域の四万十市西土佐にある道の駅「よって西土佐」では、天然魚を直接漁業者から荷受し、加工・販売している。林大介駅長は「四万十川はアユの主食になる藻類が多い。だからこそ雑味のない豊かな香味があり、身が引き締まる」と教えてくれた。
 だが、資源量の減少は著しい。林駅長は6月からの今漁期、四万十川の天然アユを生きたまま築地市場へ輸送する活魚出荷に挑んだ。築地に入荷する天然アユは近隣県産が多い。「産地と同じ鮮度で食べて、改めて評価をしてほしい」と話す背景には、四万十川産の質の高さへの自信がうかがえる。
 酸素ポンプ付きの発泡スチロール箱に活アユを入れ、愛媛県宇和島市から発送する運送会社に託す混載便で出荷。高い生残率のまま築地に到着。取引価格は当初から氷〆の約3割高の高値が付き、他県から氷〆の入荷量が増えると5割高まで差を広げた。林駅長は生きたまま漁協へ運ぶ漁業者の協力に感謝するとともに、「やはり日本一のアユだ」と認識を深めた。[....]