<流通・小売>売上1位、角上魚類のビジネスモデルは

2017年2月13日

角上魚類小平店の売り場。店頭に並ぶ商品は当日売り切る

角上魚類小平店の売り場。店頭に並ぶ商品は当日売り切る

 成熟市場の鮮魚専門店業界にあって近年急成長を遂げ、売り上げ規模で僅差の2位、一店舗当たりの売上高で断トツ1位をひた走る角上魚類(新潟県長岡市)。水野博之常務が卸売市場研究会で、業界は唯一といえる、郊外型の大型路面店のビジネスモデルを解説した。
 角上魚類の平成28年3月期の売上高は306億8200万円(前年比8・3%増)に達し、店舗数で割った時の一店当たりの売上高は13億9500万円と、2位以下の倍以上を稼ぎ出す。
 現在の出店戦略が形づくられたのは平成以降。初めて新潟県外に出店した、郊外型の大型路面店の高崎店を「順調モデル」と位置付けて関東進出に乗り出した。
 良品をできるだけ安く売れるよう値入れ率を低く抑えているために、同社の損益分岐点は非常に高い。一店舗当たりの売上高が高く、原価以外の経費が安くないと、十分な利益が確保できない。理想の商圏として、店舗から半径5キロ以内に人口40万人以上の人口密集地域で、郊外出店のメリットが生かせる経費のできるだけ安いエリアを選び続けてきた結果、最新の店舗配置は国道16号線(東京環状)沿いかその内側へと絞られた。
 郊外型の鮮魚専門店は日本にほかにないため、競争にさらされなかったことが成長を続けた背景。周辺に住む魚好きの消費者の支持を集め、ここ4、5年で店舗当たり売上高を4億円近く引き上げた。
 ただ、単にビジネスモデルがはまっただけでなく「鮮度はよいか」「値段はよいか」「配列はよいか」「態度はよいか」の“四つのよいか”の視点で売り場を見直しいるが大きい、という。[....]