<夏期特集・卸売市場>市場法改正、細川卸売政策研代表に聞く

2017年8月4日

卸売市場制度見直しについて語る細川代表
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卸売市場制度見直しについて語る細川代表

 卸売市場法が最大の岐路に立っている。政府の改正の検討が急ピッチで進んでおり、水産物流通の情勢も一変させる可能性がある。細川允史卸売市場政策研究所代表に聞いた。

 ◆細川代表/見直しが決定的なのは第三者販売・商物分離・直荷引き自由化だろう。卸売業者による仲卸業者や売買参加者に対する差別的取り扱い禁止原則は撤廃に向かうだろう。その代わりとして、卸売業者と仲卸業者・売買参加者との取引契約締結の制度化を提案したい。条件を与信(支払い能力)審査に限ることとすれば零細業者の保護もできるし、代金決済の安定化につながる。市場の信用性が高まり、公設市場の競争力も強まる。

 ◇問/仲卸にとって厳しい展開ではないですか。

 ◆細川代表/地場の中小スーパーや専門店などの細かいニーズに対応する能力は仲卸が卸に長じている。卸がコスト効果を打ち出せない少量高額商品を産地から自由に引けるようになるし、知恵さえ絞れば仲卸が発展へと向かう余地は大いにある。従来の卸・仲卸の2段階制は維持しつつも、卸・仲卸それぞれが産地から荷を引いて得意先に販売する 〝全方位型供給機能〟をもつ市場になるのでは。[....]