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<全国交流大会>震災から取り戻す、宮城県亘理水産加工研

2019年3月1日

「浜っこかあちゃん市」の地魚を手際よく作業する木村会長㊨と青田邦子副会長

 2018年は台風や豪雨、地震と自然災害が猛威を振るう年だった。予想を超える規模や進路の災害で、被害に遭った沿岸域では漁協女性部活動の休止、あるいは規模の縮小を余儀なくされている。11年に東日本大震災で被災したJFみやぎ仙南支所(亘理)水産加工研究会は、活動再開前に行ったマーケティングで、小規模でも効果的に地元水産物を普及できる体制へ転換した。

 宮城県亘理町荒浜漁港に隣接する産直施設「鳥の海ふれあい市場」では、新鮮な地元の魚介類や野菜、惣菜が販売されている。研究会は施設内に「浜っこかあちゃん市」を開設。地魚を使ったから揚げや天ぷらが人気だ。カナガシラは骨を取り、メイタガレイは背側の皮を剥ぐ。手間ではあるが、食べやすさを優先した。ただし尾ビレは残す。「全部取ってしまったら、魚らしくない」とは木村光子会長。消費者には「魚を食べている」との認識を伝え、次回も魚を選んでもらいたい。

 1979年に漁協女性部活動として設立された研究会は、東日本大震災の津波で活動の柱だったかあちゃん市の販売所も加工場も失った。残された部員で市の復活を決意。2014年に交流施設「きずなぽーと〝わたり〟」が新設されると、1階の産直施設で活動ができるようになった。[....]