<人>雲津雅行・柏魚市場社長/魚に情報が乗る市場

2018年8月16日

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「市場をつくるにも無人のセンター的なものにしたくない」と語る雲津社長。

 前年6月に大手水産の㈱極洋の常務取締役を最後に退社して今年5月、千葉県東葛地域の拠点市場である柏市公設総合地方卸売市場に入場する唯一の水産卸・柏魚市場㈱の代表取締役社長に就いた。
 水産物部は青果部に遅れて2020年からやっと施設改修に着手することが決まり、場内の水産仲卸25社と連携し行政へ要望を伝える委員会の立ち上げに動き始めたところ。「皆、危機感を共有していて『賑わいを取り戻そう』『活気ある市場にしよう』という同じ意見をもっている」と、印象を話す。
 売り上げは15年続けて落ちている。自社だけでなく、仲卸25社含めて市場全体が生き延びられる事業モデルに今からでも変えなければならない。「まずは卸と仲卸が柏市場についての情報共有をしようと話しているところ」。顧客リストを作り直して「市場を訪れなくなった方々に聞き取りし、対策を講じるところから始める」と視野を広く構える。
 末端で魚が売れず消費が減っているのは、きちんとソフト(情報)が乗っていないために価格勝負になり、安い肉に負けているというのが現状の見立て。「市場から仕入れた魚に産地からの情報と一緒に現場に届くような売り方をして、消費者にきっちりと伝わるようにしたい」と意気込む。
 1950年12月19日、北海道白糠町生まれ。趣味は「秩父34カ所観音霊場巡り」。[....]