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<サケ・マス特集>米飼料など産学官連携で宮城差別化

2019年4月25日

大反響を呼んだ「地域戦略プロジェクト」発表イベント

 水産県・宮城が誇る養殖ギンザケの最高級ブランド「みやぎサーモン」の差別化と販路拡大に向け、産学官連携による「地域戦略プロジェクト」が進められている。国の「革新的技術開発・緊急展開事業」を活用して2016年度から行われているもので、「米中心飼料」「高品質な冷凍寿司」の開発・普及が目標。東北大学大学院農学研究科が中心となり、さまざまな研究機関、企業・団体(詳細は別表)などが力を合わせ、研究と実証、広報活動に取り組んでいる。

 「米中心飼料」は日本の代表的な穀物であるコメを飼料原料に用いて海外産との差別化を図る取り組み。全体の2割ほど含まれる成分「小麦粉などの穀類」を宮城県産の飼料米、中白糠(ぬか)に切り替える。すでに飼料化に成功し、女川・南三陸町のイケス3か統で試験養殖を実施。通常飼料と成長面で目立った差は生じず、品質面では養殖臭の希薄化が確認された。昨年度は飼料米、中白糠の割合を30%まで高めた飼料開発にも成功。稚魚ベースで15トンを試験養殖し、地元小売店で試験的に扱う取り組みまで行った。

 また「高品質な冷凍寿司」は米中心飼料で養殖したギンザケを広く売り出すための取り組み。冷凍の押し寿司を作り、コンビニを含めた小売店に周年供給するほか、東南アジアなどへの輸出もねらう。[....]