水経セミナー

<コールドチェーン>コンテナ「氷感SO庫」鮮度実証

2017年2月16日

生カキなど積んだ「氷感SO庫」を連結するJR貨物の貨物列車

生カキなど積んだ「氷感SO庫」を連結するJR貨物の貨物列車

 魚などの生鮮品の鮮度を長期間保つことができる新型鉄道コンテナ「氷感SO庫(ひょうかんそうこ)」の試作機が完成し、実証実験が進んでいる。、日本貨物鉄道(JR貨物)の子会社の㈱ジェイアール貨物・南関東ロジスティクスと日本事業者団体連合会が共同開発した。北海道から東京へ向かう貨物列車に載せた活のカキが、水揚げ8日後でも「生で食べられる」高鮮度を維持することが実証済み。航空便で急いで出荷する必要がなくなるかもしれない。実証実験の様子などを紹介する。

 「氷感SO庫」の実証実験は、昨年末から今年1月にかけて、札幌-東京、東京-釧路、熊本-東京などの長距離を魚介類や野菜、畜肉、花きなどを運んだ。札幌~東京間では、活貝の輸送トライアルが行われ、活のホタテ、カキ、ホッキ貝、ツブ貝の4種類を輸送した。通常運行されている貨物列車(昨年12月23日札幌を出発、26日東京到着)を利用した。

 当日、北海道では数十年ぶりの大雪となり、予定より2日遅れの出発で、東京着も遅れ、水揚げから到着まで実質8日間かかった。到着後、積荷の確認に立ち会った同ロジスティクスの佐々木淳社長は、「ホタテは生きており、カキは生で食べるられた。発送時の鮮度を保っていた」と、高く評価する。

 鮮度維持のためスピードが求められてきたが、「氷感SO庫」を使えば、急いで運ぶ必要がなくなり、水揚げ、天候状況に関係なく出荷調整ができる。顧客ニーズに合わせた物流システムが期待される。[....]