<エビ特集/産地動向>バナメイ化の勢いさらに強まる

2017年3月14日

世界エビ生産量(単位=数量:トン、FAO調べ、2014年)

世界エビ生産量(単位=数量:トン、FAO調べ、2014年)

 エビ養殖は、大正エビ、ブラックタイガー(BT)から、今また大正エビと同じくホワイト系のバナメイ全盛時代にある。

 国連食糧農業機関(FAO)の統計によると、1970年に全世界で2122トンだった養殖BTの生産量は2000年には62万8412トン、14年統計でも63万4522トンを生産している。

 バナメイの増産の勢いはケタ違いだ。00年にわずか14万トンだった世界の生産量は5年後に165万トン、14年には366万トンになった。

 バナメイの生産量が急増したのには、わけがある。病気に強く過密養殖にも向いているため、生産効率がよいのだ。加えて、動物性タンパク質の含有率の低い飼料でも高い成長率を維持できる。魚粉価格が高騰する中で、大きな魅力。ただBTに比べると色目が薄く、やや小型中心サイズとなる。

 養殖業者は少しずつバナメイへの切り替えを進めてきた。各国ともに政府が増産の意向を示しており、今期も供給は増えそうだ。ただ、過度な池入れ尾数の増加は13年のEMSのような病気の再発も懸念させる。生産増、価格下落は買い付け商社の望むシナリオではあるが、健全な生産が大前提だ。[....]