29年マイワシTAC85万6000トン、2年で倍増

2016年10月19日

 水産庁は17日、マイワシ、マアジの平成29年漁期(1~12月)のTAC(漁獲可能量)設定に向け、農林水産省内で意見交換会を開いた。提示したTAC案はマイワシ85万6000トンで、マイワシは期中改定を経て大幅増枠した28年漁期の80万4000トンをさらに上回った。

 マイワシ資源は特に太平洋系群で、研究機関の調査や実際の漁獲に良好な結果が示されている。28年漁期のTACは当初44万9000トンだったが、再評価でABC(生物学的許容漁獲量)が劇的に増加し、期中改定が行われた。29年も増枠を継続し、5万2000トンを上乗せした85万6000トンを提案。27年の43万5000トンから、わずか2年でTACをほぼ2倍にした。

 急激な増枠であることから28年漁期は、国が2割の留保枠を設け、漁場形成の急変に柔軟に対応できる態勢を取った。水産庁の担当者は「29年も留保枠を検討したい」と語った。TAC設定の考え方について、水産庁は加工流通業界の許容量も加味し、「当面はある程度のレベルで安定する方が現実に即している」との考え方を示している。過去の変遷や海況を考慮し、急激な漁獲増を促さず「減少期にも減りにくい管理を目指す」などと述べた。

 マアジは19万7500トンで28年から3万300トン減少。[....]