[1010]1.日・ソロモン漁業協議の結果から、2.北太平洋漁業委員会(NPFC)第1回委員会会合の結果から

2016年3月18日

1.日・ソロモン漁業協議の結果から

 去る11月12日から13日まで、東京において日本とソロモンの漁業協議が開催され、ソロモン水域内で操業する我が国漁船の入漁条件等について議論が行われました。この協議は、「日・ソロモン漁業協定」に基づき、ソロモン水域内で操業する我が国カツオ・マグロ漁船操業状況や入漁条件等についての意見交換を目的としています。

 今回の協議ではまず、ソロモン水域内におけるカツオ・マグロ漁船の操業状況の報告が行われ、ソロモン水域内で操業する我が国漁船及び他の外国漁船の活動について情報を交換しました。

 次に、ソロモン水域内で操業する我が国カツオ・マグロ漁船の入漁条件について議論され、

(ア)まき網漁業の次漁期(2016年1月1日~2016年12月31日)の入漁条件について操業に必要な日数を入漁料として購入することで合意しました。

(イ)マグロはえ縄及びカツオ一本釣り漁業の次漁期(2016年1月1日~2016年12月31日)の入漁条件について、カツオ一本釣り漁業については、従来どおりの入漁料水準を維持することで合意しましたが、マグロはえ縄漁業については、引き続き協議を行うこととなりました。

2.北太平洋漁業委員会(NPFC)第1回委員会会合の結果について

 去る9月3日、東京海洋大学品川キャンパスにおいて北太平洋漁業委員会(NPFC)第1回委員会会合が開かれました。北太平洋漁業委員会(NPFC)は、2015年7月19日に発効した「北太平洋における公海の漁業資源の保存及び管理に関する条約(北太平洋漁業資源保存条約)」に基づき設立された地域漁業管理機関です。

 条約の目的は、北太平洋の海洋生態系を保護しつつ、条約水域における漁業資源の長期的な保存及び持続可能な利用を確保することで、その対象水域は、概ね北緯20度以北の北太平洋の公海です。対象となる資源は、サンマ、クサカリツボダイ、アカイカ等で、マグロ類、サケ・マスなどの他の条約の対象資源以外です。
 主な会合の結果は以下のとおりです。

(1)事務局長の任命及び事務局設置の承認
 初代事務局長にムーンデヨン博士(韓国)が任命されました。また、事務局を我が国(東京海洋大学品川キャンパス白鷹館)に設置することが承認されました。

(2)公海サンマ漁船の許可隻数の急増抑制
 我が国の提案により、

(ア)2017年に行われる資源評価に基づき、新たな保存管理措置がとられるまでの間、漁船の許可隻数の急激な増加を抑制すること、
(イ)公海で操業する漁船にVMS(船舶衛星位置監視システム)を義務付けることが、保存管理措置として採択されました。

(3)公海での中国漁船の隻数削減要求
 サバ等を漁獲する中国漁船の急増及び違法漁船の存在が確認されていることから、中国側に対し漁船の隻数削減などの管理強化を要求しました。

(4)漁船登録制度
 毎年、許可漁船の登録を事務局に行う制度を採択しました。次回委員会会合は2016(平成28)年8月に日本(東京)にて開催される予定です。

(水産庁国際課)