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魚食にっぽん[96] なぜ起きたこのほどのサバ食ブーム

2019年1月28日

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サバ缶詰の生産に追われるハチカンの工場

 2018年はサバ食ビジネスが拡大した一年になった。ぐるなび総研の「今年の一皿」にサバが選ばれ、サバ缶が料理レシピの検索・投稿サイトクックパッドの「食トレンド大賞」も受賞した。社会的にこれほどのサバブームが起きた理由を探った。
  ヒットはテレビ番組の紹介だけで起きたわけではない。青魚缶詰の主原料のうち、サンマは15年からの不漁で浜値が高騰し原料確保が深刻。対してサバは13年生まれが大量発生群となり、15年秋から原料を手当てしやすくなったことで、缶詰生産各社が一気に集中した。
15年以降、なぜだか缶詰に最適なサバが多く獲れるようになった。まずは数量。30年ぶりの大量発生群となった13年生まれは高い加入が続く起爆剤となって、原料を確保しやすい環境ができた。
 次に大きさ。同群は成長が遅く、缶詰には使いやすいが、何年たってもフィレーや〆サバ加工に適した400グラム超の割合が低い。最後に脂乗り。13年生まれのサバは200グラム台でも盛漁期に分厚い皮下脂肪を蓄え、盛漁期に脂質含有量が20%を超える400グラム級と同様レベルに達した。
 こうした背景から「今まで以上においしいサバ缶」の流通が増加し、食機会が増えた。調理済みで下味の付く缶詰が「時短料理の流れに乗っている」とクックパッドは評価した。[....]