道東サンマ低調4割減の8200トン、遠・薄の二重苦

2016年9月9日

 道東サンマ棒受網漁は依然、低調のままだ。漁場の遠さ、魚群の薄さという「二重苦」は解消されておらず、盛り上がりを欠く商戦に産地や消費地の流通業者からは嘆きの声が上がっている。

 漁業情報サービスセンター道東出張所によると、7日現在の道東4港(花咲、厚岸、浜中、釧路)のサンマ累計水揚げは、前年同期比41%減の8249トンにとどまっている。相次ぐ台風襲来の影響もあるが、根本にあるのは「漁場の遠さと魚群の薄さ」(産地関係者)。今週頭の5日に今期いちばんの日計1328トンの水揚げを記録したが、7日には174トンの低水準に舞い戻った。

 同出張所では「漁場は大型船で道東から1日半から2日、小型船で2日程度かかるロシア二百カイリ内。各船は5日間から6日間の水揚げサイクルとなっており、1日まとまるタイミングがあっても後が続かない」と説明する。台風通過後も道東沖の表面水温は高いまま。各船は遠沖を回遊するサンマを「東進しながら獲っている」状況。「現在獲っているのは北太平洋の1区(東経143~162度)とみられ、資源水準は低い。漁が上向くのは2区(東経162~西経177度)の資源が来遊してくる9月下旬以降か」との見方。浜値は7日でキロ400~500円前後と一段安となったものの、産地加工業者は「まだ水準としては高い」と指摘。「水揚げがまとまってくれなければ」とため息だ。
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