正社員募集中

近海アカイカ資源23年上回る回復傾向、水産庁が発表

2017年2月23日

 水産庁は21日、加工原料として重要性が高い一方で低位水準にあった日本近海のアカイカの冬春生まれ群の資源が回復傾向にあると発表した。水産研究・教育機構と共同で資源調査を行った結果、で、調査結果を受け中型イカ釣り漁船は4日から、3年ぶりに八戸沖で冬期操業を行っている。

 同庁は昨年12月20日から今年1月6日に、漁業調査船・開洋丸を北西太平洋に派遣。水研機構東北区水産研究所と協力し、三陸沖合海域とその周辺海域で表中層トロール調査を行った結果、アカイカは日本近海の東経147度までの表面水温11~19度Cの範囲に高い密度で分布していた。今年の分布密度は同様の調査を行った平成27年を上回り、比較的高かった23年も上回る水準とみられる。近年低下していた日本近海のアカイカ冬春生まれ群の資源が回復傾向にある判断した。

 外套(とう)長の最も多かったのはオスが35センチ、メスが40センチで、メスは大型で、これらはすべて未熟個体であることから、産卵のため南下せず三陸海域にしばらく滞留すると考えられる。また、今年は親潮第1分枝の張り出しが弱く北偏したことで、冬期のアカイカの主要分布域である表面水温15度Cに漁場が形成される可能性が示唆された。

 アカイカ操業は北太平洋公海で行う夏期操業と、三陸沖で行う冬期操業に大別される。昨年、一昨年は漁場形成が不発で、冬期操業は本格的に行われず、供給はほぼ皆無に終わっていた。[....]