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近大がタマカイのオス化に成功、3歳未成魚世界初

2019年7月23日

オス化したタマカイ

 近畿大学は17日、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種とされているタマカイの3歳未成魚のオス化に世界で初めて成功したと発表した。タマカイの資源保護への寄与と、同大学が進めるタマカイとクエとの交雑種の研究に安定して取り組む環境整備が見込まれる。タマカイは雌雄同体でまずメスとして成熟したあと、性転換してオス化する。3~9キロサイズの3歳魚のオス化は世界初という。

 近畿大学は水産研究所奄美実験場で2015年11月にふ化後2か月の稚魚260尾を導入し、タマカイの親魚養成の研究を行ってきた。3年育成した3~9キロの未成魚31尾に雄性化ホルモンを投与したところ、6月上旬現在17尾から精液を排出させることに成功した。

 同大学ではクエのメスと同じハタ科で早い成長が期待されるタマカイのオスとの交雑種「クエタマ」の誕生に成功しており、マレーシアからのタマカイの精子の入手が国内法の変更によって困難に陥っていたが、今回の成功で、国内で採取した精子を用いてクエタマ種苗生産技術の向上および国内産ハタ類との交雑による新たなハタ類養殖魚種の作出などの研究も可能になる。[....]