豪州製かご使いシングルシードカキ養殖、兵庫JF室津

2017年3月17日

室津のカキ養殖を視察するローソン総領事(中央)と中川組合長(左)津田専務(右)。手前が豪州製カキかご
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室津のカキ養殖を視察するローソン総領事(中央)と中川組合長(左)津田専務(右)。手前が豪州製カキかご

 兵庫県たつの市の津田宇水産(株)(津田克俊社長)が平成26年から取り組む、豪州SEAPA社製カキ養殖かごを使ったシングルシードのカキが東京のオイスターバーなどで高い評価を得ている。「殻は小粒ながら、身入りがよく、貝柱もしっかりとして甘みも良好」と人気を集める。兵庫一のカキ産地JF室津漁協(中川照央組合長)の新たな取り組みで、「室津産カキ」の名を高めている。

 豪州製カキ養殖資材と技術の紹介に努めてきた同国のデイビッド・ローソン駐大阪総領事らが15日、同社養殖漁場を訪れ、日本の海に合わせた養殖を視察。船上でかごから出されたばかりの生カキを試食したローソン総領事は「最高においしい。殻のしま模様も美しい」と、満足の笑みを浮かべた。

 養殖漁場を案内した中川組合長は、「揖保川と千種川から栄養塩豊富な河川水が流れ込み、カキ養殖には最適な海域で成長も早い」となどと、抜群の環境を紹介した。

 干潟でカキ養殖が行われる豪州とは異なり、養殖かごが常時海中にあるため津田宇水産は、海面下40センチに50メートルロープ4本を敷設し合計200かごを吊(つ)り下げ、6月から広島産のカキ稚貝を育成しているが、垂下式と異なり、浅海域でのカキ養殖も可能とみられている。

 通常のちょうちんかごでの養殖では15センチ、140グラム程度に成長するが、豪州製かごを使ったカキは殻長7~8センチ、重さ40~50グラムだ。津田侑典専務は「意識的に小ぶりに仕上げている。従来と異なった販路、食べ方で出荷したい。室津の特産品に」と抱負を語る。[....]