豊洲移転へ新市場建設協、噛み合わぬ官と民浮き彫りに

2018年2月7日

新市場建設協では〝官〟と〝民〟のすれ違いが浮き彫りなった

新市場建設協では〝官〟と〝民〟のすれ違いが浮き彫りなった

 東京都の幹部と築地市場業界代表で構成する新市場建設協議会の第24回会合が5日、築地市場で開かれた。補正予算や来年度予算で進める豊洲市場開場への取り組みの現状を都が説明し業界の意見を聞いた。都側は着実に着実に進めている点を強調したが、業界側は進まぬ準備に焦りをにじませた。

都はまず円滑な移転に向けた4つの取り組みとして、造作(内装)工事、習熟訓練、引っ越し準備、運用ルールの策定を進める体制とスケジュールを紹介。豊洲市場の魅力発信やPRの現在と今後を解説した。入札が難航していた追加対策工事の契約状況についても触れた。

 これに対し水産卸の業界団体・東京都水産物卸売業者協会会長の伊藤裕康委員は、業界への問いかけもなく予算だけが先行して手当てされている「苦しいことを分かち合いながら進めていかなければならないのに、一方的な態度は間違ってはいないか」と、疑問を投げ掛け、市場当局が議会や都知事ばかり気にしている様子を〝官尊民卑〟の言葉で糾弾。「業界に説明をすべきだ」と痛烈に非難した。

 水産仲卸でつくる東京魚市場卸協同組合理事長の早山豊委員も業界側からの提案、要望に対する回答の遅さを批判。環状2号線の暫定道路の開通が開場の2か月後となることを挙げ「市場の魅力発信はどうでもいい。もっと機能のことを考えて」と都の態度を改めてただした。[....]