豊洲地下水に基準値超え多数、委員立ち合いで再調査へ

2017年1月17日

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これまでにない重苦しい雰囲気が支配した専門家会議の会合

 豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議(座長・平田健正放送大学和歌山学習センター所長)の第4回会合が14日、東京・築地市場で開かれ、地下水モニタリングの法定2年の区切りとなる9回目の結果が発表されたが、前回と一変し、多数の環境基準値超えが発覚した。

 平田座長らも「経験がない」「ショッキングな状況」という言葉を並べ、短期間の急激な濃度変化に戸惑いを隠さなかった。201の調査地点のうち、ベンゼンが35か所で基準値超え。最大値は基準の79倍だった。シアンは39か所で基準以上が検出され、ヒ素も20か所で基準を超えた。

 1~7回目の調査はベンゼン、シアンともすべて基準値以下で推移。9月発表の8回目は3か所のみで基準を超過していたが、ベンゼンが基準の最大1・4倍、ヒ素が最大1・9倍という値だった。地下水管理システムの本格稼働という動きはあったが、原因究明の糸口はつかめずじまい。変化が大きすぎた9回目の結果は暫定値扱いとし、試料の採取方法の確認や複数の調査機関によるクロスチェック体制を含めて「可及的速やかに、201か所での再度の試料採取と分析」(平田座長)を専門家会議主導で行うことを決めた。再調査は1か月間隔で複数回行って推移をみることとしたため、今年冬から来年春にかけての、最短での豊洲移転の可能性はほぼ消滅。移転の可否も不透明な情勢となった。[....]