船舶衝突防止アプリ開発へ指針を策定、国交省分科会

2017年3月21日

 国土交通省は16日、小型船舶の事故防止を目的としたスマートフォン(スマホ)アプリに求められる安全要件をまとめた。カーナビ機能をもつアプリが自動車運転に活用されているように、海上も共通ルールを設けることで、民間企業らの開発・参入を促進。小型船舶の衝突や乗り揚げ防止を図る。
 衝突防止などのスマホアプリは一部で実用化されており、内蔵の全地球測位システム(GPS)から得た位置や周辺情報を、基地局を介してスマホ画面に表示。船舶自動識別装置(AIS)の搭載義務がない小型船舶でのスマホの活用は費用負担も軽くてすむ。
 同省は今年度、海上実証試験と3回の分科会を通じて検討。最低限の安全性を確保するため、各社がアプリに共通して備えるべき機能をガイドラインとして取りまとめた。1キロ先以内の船をスマホ画面に表示し、500メートル以内に近づいたら警告する。危険と判定される間は継続して音と振動、赤色強調表示で知らせる。船が接近して回避の判断が遅れないように、通信頻度は3秒以下とした。 通信に3回失敗もしくは9秒以上通信できない場合は、エリア外であることを画面に表示する。
 誤った利用を防ぐため、船上での安全な使い方もまとめた。国交省は今回のガイドラインをもとに、平成29年度は複数の会社・アプリでも船舶位置情報を共有できるシステムを検証する。民間業者の開発意欲を高めることで、小型船舶をより利用しやすく、安全性を向上させていく好循環を生み出す。[....]