船員雇用センターが海技士試験向け講習会、14人気仙沼で2カ月特訓

2017年4月6日

開講式直後から機関クラスの講義が始まった

開講式直後から機関クラスの講義が始まった

 海技士資格の取得を目指す乗組員を対象とする研修会が4日、気仙沼で開講した。日本船員雇用センターが主催、6月に同市で行われる海技士の臨時国家試験で4・5級(航海・機関)の資格取得を目指し、約2か月の研修を行う。漁船漁業を支える船員不足、とりわけ海技士資格者の減少は、遠洋マグロはえ縄漁船などで憂慮される課題で、受講生には高い期待が寄せられている。

 漁船や外航など大型船に乗る幹部船員には、海技士という国家資格が必要。ただ、いきなり試験を受けても合格する可能性は極めて低い。分厚い教本を、講師は「一般的に6か月の講習内容」と話す。研修会では2か月間集中し、海技士に合格する実力を養う。講師の「1日の欠席が相当なダメージになる」の言葉に、受講生の気が引き締まった。

 受講生は北海道から長崎まで14人で、漁船は8人と半数以上を占めた。昨年の28人(漁船18人)からは減少したが、単に受験資格を得た若手漁船員が減ったわけではない。宮城県北部船主協会は東日本大震災後、90人近くの若手乗組員を受け入れ、気仙沼を母港とする遠洋、近海マグロ漁船に送り出した。船主や漁労長は幹部船員の確保に向け、受講・受験を積極的に促している。

 4日の開講式で、日本船員雇用センターの三宅真治雇用促進部長は深刻な船員の高齢化に「わが国の経済や国民生活に多大な影響を及ぼしかねない」と警鐘を鳴らす。受講者への期待は大きく、研修を実施する気仙沼市水産振興協会と市は「全員の国家試験合格を願います」と熱いエールを送った。[....]