築地市場あと1年、最後の年末商戦 

2015年11月2日

来年11月には建設中の豊洲市場(右奥)が開場予定

 昭和10年(1935年)に誕生した東京・築地市場の閉場が、平成28年11月2日に迫った。満80歳となる世界最大の水産市場の幕引きまであと1年。築地市場関係者は、開設者の都と粘り強く交渉しながら、来年11月7日開場の東京・豊洲市場への移転準備に追われる一方で、築地で最後の年末商戦を戦おうとしている。
 築地市場は第二次大戦を生き延び、戦後の復興と高度成長期に活躍した人々の胃袋を支え、低成長期に入ってからも都民の台所として活躍。時代を取り巻く環境の激変は、築地にさまざまな変化を強いた。にもかかわらず築地は、敷地がもつポテンシャルと、そこで働くプロたちの知恵で時代に即応してきた。
 その築地も、年々加速していく流通環境の変化への対応が追い付かない部分が随所に出てきたことで、新天地への早期移転が望まれた。後継の豊洲市場へのバトンタッチとともに役目を終える。この先の1年は、築地への感謝を表す多くの取り組みが行われる。
 後継市場の正式名が豊洲市場に正式に決まったことで、世界でも通用する“築地ブランド”もあと1年で使えなくなる。[....]