秋サケ記録的大不漁、主群4年魚回帰予測の半分以下

2016年10月27日

4年魚の回帰が予測の半分以下。30年で最低水準となりそうな秋サケ水揚げ
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4年魚の回帰が予測の半分以下。30年で最低水準となりそうな秋サケ水揚げ

 北海道の秋サケ定置網漁の水揚げは10月中旬以降、急激にペースダウン、前年同期の7割という異例の低水準の状況から抜け出せないまま終盤を迎えようとしている。道総研さけます・内水面水産試験場によると、現時点で主群の4年魚が予測の半分以下しか回帰していないことが大きな要因。このままで推移すると、平成以降で唯一3000万尾を下回った平成4年(2755万尾)にも届かない状況で、10億尾放流開始以降の約30年間で最低レベルの回帰に終わる可能性も出ている。

 道漁連の集計による10月25日現在の水揚げは、前年同期比29%減の6万7151トン。18日以降日量500トン前後に失速し、主力のオホーツク地区では「魚自体もすでに黒ずんだ色の終盤の魚が見え始めた」と、終息ムードが漂っている。

 さけます・内水試の今年の来遊予測は昨年を6%上回る3902万尾(河川遡〈そ〉上を含む)。主群の4年魚が全体の約5割を占める1968万尾と予測されていたが、同水試が河川遡上したサケの年齢を調べたところ、現時点で4年魚は予測数の45%程度しか回帰していない。

 昨年の7割の約7万4000トンで終われば、昭和59年(約5万9000トン)に次ぐ、32年ぶりの大不漁の懸念も。9月末の浜値は平均キロ530円台と2割近い高値。イクラ製品などは「量目調整の限界を超える価格帯」となっている。[....]