石狩湾ニシン4年魚好調で近年最多、道総研が今期総括

2018年5月23日

 道立総合研究機構中央水産試験場はこのほど、豊漁となった今春の石狩湾系ニシン漁を総括した「漁期のまとめ」を発表した。卓越年級の可能性が指摘されていた4年魚(2014年級)が期待通りに来遊したことや、漁業者の資源保護策の効果とみており、来期以降の好漁継続の可能性も示唆した。
 17年度(昨秋から今年4月末まで)の石狩湾系ニシンの漁獲量は前年度比35%増の2420トン。石狩、後志、留萌などの沿岸漁獲は、道が資源増大プロジェクト(種苗放流事業)を開始した1996年以降で最多となった。沖合での混獲(沖底、エビこぎ、沖刺し)が少なかったことから、総体漁獲(沿岸+沖合)としては近年最多だった2012年度とほぼ同程度となった。
 年齢組成は4年魚が62%を占め、次いで3年魚と5年魚が同程度だった。3~5年魚と「比較的若い世代が主体となった」ことにより平均体重は269グラムと、前年度(288グラム)を下回った。
 資源の好調さの背景には、漁業者による網目規制(2・0寸目)、操業の早期切り上げなどの取り組みがあるとし、「今後も同様の管理措置が順守されれば、しばらくは好漁の期待がもてる」と結んだ。[....]