石巻思い出の味「かきあめ」復活、(株)いしかわが販売

2018年12月14日

商標もオリジナルのもので復活した「かきあめ」

商標もオリジナルのもので復活した「かきあめ」

 東日本大震災の発生以降、販売が途絶えていた宮城県石巻市民の思い出の味「かきあめ」が復活した。 (株)いしかわがオリジナルの味を追求して再現し、7日から販売を開始している。
 「かきあめ」は砂糖と水あめで作るあめにカキから抽出したエキスや塩などで味を付けた菓子。カキの濃厚な風味が意外にも甘さとの相性がよく、カキが苦手な人もおいしく食べられる味になっている。同社は石巻産のカキや、同市の牡鹿半島で作られる海水塩「金華塩」を使用している。
 オリジナルは、大正時代に市内にあった福田屋製菓が売り出した。その後、同じく市内の(株)喜栄が商標を引き継ぎ「2代目」の販売元となったが、被災をきっかけに製造は中止された。
 「石巻の思い出の味を途絶えさせてはいけない」と、いしかわの石川光晴社長が約3年前から復活に着手。「オリジナルの味を完全再現したい」と、当時の味を知る高齢者の協力を得て何度も試作・試食を重ね、エキスの配合率を調整し、塩の種類を変え、「まさしくこの味」と懐かしむ商品に仕上げた。
 「かき」の文字をかたどった商標も喜栄から使用許可を得た。「元祖はあめの形がカキ殻を模した楕(だ)円形になっていた。形も昔のものにして完全復活させる」と目標を立てる。価格は税込みで、5個入りが160円、12個入りが380円。珈琲工房いしかわ本店のほか、市内6か所で販売中だ。[....]