石巻で定置網にカツオの珍事、三陸沖の高水温影響か

2016年8月8日

石巻・田代島の定置網に入ったカツオ(漁業サービスセンター東北出張所提供)

 今夏、三陸沖の海水は高温状態が続いているが、宮城・石巻の小型定置網群に8月上旬、良型のカツオが入網する珍現象が発生した。1日の4・4トンを筆頭に、7月30日から8月4日までに計6・8トン。年間100キロを超えたのは、平成18年の6・7トン以来、10年ぶりだ。
 18年にまとまった際は、9月下旬から10月上旬にかけて。漁業情報サービスセンター東北出張所によると、現地からも「夏場にカツオがまとまって入るのはみな初めての経験と話している」そう。
 三陸沖の海水温は平年に比べて2~3度Cも高く、平年なら漁場が形成されるはずの黒潮から伸びる北上暖水の縁辺部もまとまった群れがみえない。この時期の近海カツオ漁の主力である釣り船とまき網船は魚群の探索に苦心している。
 定置網の入網があった期間、釣り船団は、北上暖水と親潮(寒流)の混合水が南下する日本列島のごく近海で操業していたが、一日一隻当たり2~3トンと低調だった。小型定置網にはこの群れの一部が餌のカタクチを追い、迷い込んだものとみられる。[....]