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生鮮カツオひと月以上「水揚げゼロ」、一大産地の気仙沼

2019年6月20日

 生鮮カツオの一大産地・宮城県の気仙沼港でひと月以上「水揚げゼロ」という異例の事態が続いている。漁獲自体は一定量あるものの、操業海域が南偏。消費地の市況低迷も加わって「遠方漁場から時間とコストをかけてまで持ち込める環境にない」(生産者)という。シーズン序盤に不安定な水揚げは付き物だが、これほど長く途絶えるのは極めてまれ。地元でも「本番はまだ先」と楽観視する見方が薄れ、地域経済への影響を懸念する声が強まっている。

 今シーズンの生鮮カツオ水揚げは先月14日にスタート。まき網船1隻が入港し、約5トンを水揚げした。翌15日にも2隻のまき網船が31トン、17日には4隻が85トンを水揚げ。開始4日間で延べ122トンに達し「順調な滑り出し」と関係者を喜ばせた。しかし、その後はぷっつり途絶え、19日現在まで水揚げは皆無。前年実績(878トン)の2割未満にとどまっている。

 ひと月以上も「水揚げゼロ」という事態に、JF気仙沼漁協の齋藤徹夫組合長は「こんなに途切れるのはまれ。本当に頭が痛い」と渋い表情。市内の鮮魚店経営者も「生カツオは気仙沼の特産品。今は房州・勝浦産を代用しているが、気仙沼産を求める声が絶えず、本当に困っている」と頭を抱える。[....]