環境に優しい卵形イケス、サケ・マス世界最大手が計画

2016年7月20日

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マリンハーベストが導入検討する「The Egg」

 世界最大の養殖サケ・マス生産者であるマリンハーベストはサーモンの新しい養殖法として、シーライス(ハダムシ)の被害を受けず環境にも優しい、「The Egg」と呼ぶ卵状の閉鎖型イケスを設置する計画であることが分かった。ライセンスを取得し西海岸で試験生産に向け準備を進めている。

 ノルウェー政府は、2050年までにサケの生産能力を大幅に増産する計画を打ち出している。一方で環境保全の点から、沿岸域に発行されている既存の1000に及ぶライセンスは増やさない方針。

 そのため生産各社は、外洋での養殖か環境に配慮した新タイプの養殖施設の設置を検討している。

 「The Egg」は外部から取り込んだ海水を深部から上に向けて、らせん状に対流させ、流れに合わせて飼育中のサケを泳がせる仕組み。餌はイケスの中心部に配置した筒状の給餌機から流し入れ、下部の出口からイケス内に出る。水流に沿って餌も流れていき残渣(さ)は流出しない。

 マリンハーベストは現在、250のイケスで約25万トンのサーモンをノルウェーで養殖している。「The Egg」の実用化段階になれば、徐々に既存のイケスを切り替えていく計画としている。[....]