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特集・第127勝栄丸竣工/作業効率化支えた「カイゼン」

2019年7月4日

勝栄丸への気仙沼スロープの導入を話し合うカイゼン検討会のメンバーら

 5日に初出航する勝倉漁業の第127勝栄丸は作業効率化を突き詰めた最新マグロはえ縄漁船。建造の際に大手自動車メーカー・トヨタの生産性向上策「カイゼン」が多大な影響を与えた。

 気仙沼では2017年に「まぐろ延縄漁業生産性向上検討会」が設立され、現場から生産性向上策を考える「カイゼン」により遠洋マグロ漁船の収益性向上と、作業負担の軽減を目指してきた。勝倉社長は超低温区画チームで、魚に氷の膜を作るグレージング作業の負担を軽減する「気仙沼スロープ」の開発に携わった。水を満たしたタンク内に格子を斜めに設置するという単純な構造だが、効果は抜群で、通常2人で持ち上げていた100キロ近い大型魚も1人で滑らせて取り出せるようにした。投縄チームは、船によってさまざまな手順の系統化や作業の一部自動化を検討。食料管理チームは段ボールへのラベリングや置き場所の区分けで探す時間・手間を省く方法を立案した。第127勝栄丸は、その「気仙沼スロープ」を導入。勝倉社長は「重要なのは、既成概念を取り払ってくれたこと。船上の設備や作業の“当たり前”に疑問をもち、よりよい方法を探るきっかけをくれた」と語る。「新船が稼働すれば新たな改善点が見つかるはず。改良しより働きやすい船にしたい」と改めて決意する。[....]