漁業の魅力感じた、宮城水産高生が「第三十七八興丸」見学

2017年2月9日

「第三十七八興丸」を見学する水産高校生に漁労機器の扱いなど教える及川漁労長(左)

「第三十七八興丸」を見学する水産高校生に漁労機器の扱いなど教える及川漁労長(左)

 水産庁のがんばる漁業復興支援事業の認定を受け、実施している「宮城県沖合底びき網地域漁業復興プロジェクト」の新船導入タイプの第1船として、八興漁業(阿部達男社長)の沖合底びき網漁船・第三十七八興丸が完成した。1日から実証試験を開始。宮城県初の105トン型船は、漁労環境の向上と安全操業に特化しており、安定した水揚げで、流通・加工業界へも貢献していく。

 海面下にあった居住区を、甲板上の船首楼内に配置。万が一の海難で海水が浸水しても、重大事故になる可能性を極力抑える。休憩や食事を取るサロンは寝室と同層階で、これら居住区から直接ブリッジへ行ける階段も船首楼内に収めた。各部屋を往来する煩わしさを抑えた配置になっている。

 従来船型より30トン大きいが、魚倉容積や機関出力は従来船と変わらず。増トン分はすべて乗組員の居住性や安全性、船体の復原性向上に充てた。 安心して操業できる漁労・居住環境づくりに努めることで、若手乗組員の労働意欲向上を図り、担い手の確保・育成に努める。

 1月24日に石巻漁港で行われた披露に、宮城県水産高校航海技術類型の生徒が見学に訪れた。インターンシップ事業を通じた交流もある。地元水産業へ、より理解を深めてもらおうと生徒を招待。乗組員らが船内を案内し、漁法を説明した。

 OBの及川義徳漁労長が疑問には丁寧に回答。「漁業はもうかるの」という問いには「いくら魚を獲っても、きちんと選別して”つくり”をよくしないと高値が付かない。船はチームワーク」と答えた。[....]