浜の活力再生プラン①/JF明石浦漁協、首都圏へ販売

2018年11月14日

荷捌き所でのセリ。明石浦漁協が買参権をもち販路拡大する

荷捌き所でのセリ。明石浦漁協が買参権をもち販路拡大する

 2014年にスタートした浜の活力再生プランは、現在、全国で約662の漁協が取り組んでおり、おおむね全国の浜々をカバーするに至った。
 今後、多くの浜プランが5年の計画期間の終了を迎える中で、こうした社会・経済的な環境の変化に対応した次期浜プランの策定が期待されているが、すでにこれら変化を先取りしたような活動を、現浜プランの一環として取り組んでいる地域がある。その一つが兵庫県のJF明石浦漁協だ。
 明石浦漁協が構成員となっている兵庫県地域水産業再生委員会明石浦部会。その浜プランは、14年3月に全国で初めて承認された。明石浦漁協は、大勢の観光客が新鮮な鮮魚や加工品などを求めて賑わうJR明石駅前の「魚の棚商店街」から徒歩10分ほどの都市部に位置する。豊富な餌に恵まれ、明石海峡の速い潮流で鍛えられた魚は身が大きく引き締まっていて「明石のまえもん」と呼ばれ、名高い「明石鯛」や「明石だこ」のほかにも年間を通じて豊富な種類の魚が水揚げされる。高潮対策としての防潮堤整備、ノリ加工施設などの再編、荷捌き所付近の利便性向上が長年の課題であった。しかしながら「10億円規模の広大な構想のため、なかなか着手に至ることができなかった」(総務部・若松弘喜課長)。そのような中でこの課題解決にマッチしたのが浜プラン。
 昼前、明石浦漁協の荷捌き所には大勢の仲買人が集まりセリが始まる。プールのような巨大水槽から運ばれる活魚が威勢のよい声の中、次々とセリにかけられ、今春入組した女性職員も手伝う。漁協自らが買い取りした魚を職員自ら活〆や神経〆する姿が印象的だ。[....]