活キンメ東京へ、室戸のIターン漁師が築地直送に挑戦

2018年4月2日

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イケスの様子を見守る(㊧から)松尾さん、森光社長、高山課長

 高知・室戸にIターンし一本釣りと立縄の漁船に乗って2年目の松尾拓哉さんが、キンメダイを活のまま大消費地の東京へ出荷しようと挑戦している。水産総合プロデューサーを自認する森光雄仁森光水産社長と、活魚車メーカー・キョーワの高山由司課長が「若い漁業者の新しい取り組みを応援したい」と全面的なバックアップをしている。
 大阪在住で和歌山県の水族館に勤めていた松尾さんが、室戸に漁業者として移住したのは、25歳の時。キンメダイは水族館時代に扱った経験もあり「水揚げしたばかりのキラキラと輝く魚体を消費者に届けたい」との思いが募り、活での輸送にチャレンジした。
 三重県が拠点の森光社長は「キンメの活輸送は聞いたことがない。うまくいけば高知の地域活性化にもつながるはず」と見通し、「蓄養できるようになれば、築地への出荷だけでなく地元でも活としての販売が可能になる」展望を描く。キョーワでも森光社長や築地の大都魚類の担当者を紹介した。
 3月中旬。未明に室戸の漁港を出港した松尾さんはキンメダイ、アカムツを水揚げ。キョーワの活魚車にキンメダイ32尾などを積み朝9時ごろ出発、築地市場に搬入したのは夜10時ごろ。珍しいアカムツが高値で落とされ、キンメは値が付かなかったが、「よい勉強になった」と前を向く。[....]