津に閉鎖式アトラン陸上養殖施設、シンガポール資運会社

2018年10月22日

協定書締結式で(左から)鈴木知事、エメド社長、ファルーズ会長ら

 アジア最大規模の閉鎖循環式陸上養殖によるアトランティックサーモン生産・加工施設が津市に建設される。シンガポールに本社を置く国際アセットマネジメント(投資)会社8F社が今月、日本法人ソウルオブジャパン(本社・東京)を設立。来年から着工し、初出荷は2022年7月の見通しだ。
 閉鎖循環式陸上養殖は、天候や海洋汚染などに左右されずクリーンで安全性が高く安定的生産が可能。8F社は、ポーランドに養殖・加工施設をもち、「ピュアサーモン」ブランドで世界展開。次の拠点として生産量・施設規模がアジアで最大となる養殖施設を三重県に建設することになった。
 新工場は津市森町の工業団地「ニューファクトリーひさい」に建設。敷地面積約13万7000平方メートル、工場床面積は生産工場が約6万平方メートル、加工場が約1万平方メートル。総投資額は約170億円。従業員数は約130人。21年1月から稼働あい22年7月に出荷を始める計画。生産能力は約1万トンで、養殖施設で約16か月かけて約5キロに育成。加工場でフィレー加工し高鮮度を維持し東京、名古屋、関西に直送する。
 18日に三重県庁で鈴木英敬知事とファルーズ会長、エメド社長が立地協定書を締結した。[....]