水素燃料電池船らいちょうN試験運用、海洋大など開発

2016年10月19日

試験運用を開始した水素燃料電池船らいちょうN

 東京海洋大学と野村不動産グループのNREG東芝不動産が共同で開発を進めている水素燃料電池船・らいちょうNの試験運用が7日から始まった。平成32年の水素燃料電池船の実運用を目指し、27年から「スマートエネルギー都市に用いる水素燃料電池船開発事業」として開発に着手していた。

 同大学では環境負荷低減を目指す低炭素化船舶「急速充電器対応型燃料電池船」の開発に22年から取り組んでおり、現在3隻のらいちょうシリーズを建造。今回、東芝製水素燃料電池を追加搭載し、実用船建造を視野に試験運用を始めた。

 らいちょうNは総トン数9・1トン、船長12・6メートルのアルミ製。90キロワットの推進用電動機と定置用固定高分子膜形燃料電池7キロワット、2次電池として、リチウムイオン2次電池145キロワット時を搭載し、満載時最大速力は11ノットとなっている。

 試験運用で得られた成果は国土交通省が進める燃料電池船の安全ガイドラインの策定に活用されて東京オリンピック・パラリンピックをめどとした燃料電池船実用化の環境整備にも役立てられる。[....]