水揚げ強化へ2港口化、銚子漁港の次期計画案動き出す

2017年1月30日

 千葉県は平成30年度から10年間の銚子漁港次期事業計画案に、出入港経路を複数化する「2港口化」を盛り込んだ。大型まき網漁船の誘致や盛漁期の岸壁混雑の解消が目的で、漁獲量の向上も図れる。干潮時の水位から7・5メートルの深さがある、通称「ナナハン岸壁」の常時運用が計画のカギを握っており、事業化に先立ち23日から同岸壁の一部供用が始まった。
 6年連続で水揚量日本一を誇る銚子漁港だが、昨年はサバ・イワシ類だけで水揚量の9割近くに達するほど、まき網漁船への依存度が高い。近年は、運搬機能ももつ大型のまき網本船が増えてきた。水揚げに利用する利根川河口の川口地区の岸壁は、潮位が低い場合にこれら大型船が十分な喫水を確保できず、入港が制限されている。漁船が集中する盛漁期には、着岸の順番待ちも発生する。待機時間が長いほど次の仕事に支障を来し、漁獲物の鮮度保持にも影響が生じる。
 そこで、川口地区よりも沖に位置する黒生(くろはえ)地区の港口に2か所の防波堤を築き、港内の静穏度を高めることで、大型船も容易に着岸できるナナハン岸壁の常時運用を図る。川口地区と黒生地区を仕切る仮設走路も撤去して、利根川の河口側とナナハン岸壁のある沖側の港口の往来を可能にする。複数の出入港経路を確保して、操船が難しい北風時にも安心して入港できる環境を整える。
 ナナハン岸壁はすでに130メートルが整備済み。計画案では458メートルまで延長、大型漁船6隻が同時に接岸できるようにする。23日に130メートル(大型漁船1隻分)の供用を開始した。[....]