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次代のサクラマス養殖、稚内カタクラフーズと栽培水試

2018年8月7日

飼育から約1か月後のサクラマス。元気に泳ぐ魚影が見える

 水産加工の㈱カタクラフーズ(稚内市、猪股和範社長)は、道内でまだ技術が確立されていないサクラマスの陸上養殖試験にチャレンジしている。天然魚の漁獲が低下傾向にある中、漁業生産の底上げを目指して陸上養殖の実現性を探る。飼料に低利用資源となっているホタテのウロを活用し、水槽監視には人工知能(AI)技術を導入する実験も行うなど、次代を見据えた取り組みだ。
 同社と道立総合研究機構栽培水産試験場(室蘭市)が道の補助事業「ホタテ未利用資源等を用いたサケ科魚類養殖魚の質的向上に関する研究」の一環で取り組む、2年間で事業費は計2250万円。
 両者約8年前産業廃棄物として処理されてきたホタテのウロの有効利用試験に着手。ウロからカドミウムを除去したうえで、アミノ酸を多く含む「ホタテウロエキス」を抽出する技術を開発。次のステップとして「道内においてより重要な産業魚種であるサケ科の魚で試す」(同試験場)ため、同社と連携して今回のサクラマス養殖試験を行うことになった。
 またAIによる水槽監視技術の開発も進めている。情報処理大手・日本オラクル㈱が参画。ゆくゆくはAIが水槽内の異常を検知して自動で係員に通知するなどの体制を構築する計画だ。猪股社長は「労務コストの削減も重要。AIによる監視の意義は大きい」と強調している。[....]