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暮れの主要商材を振り返る/関東圏

2017年1月11日

 ▽マグロ/養殖脂物2割安=マグロは例年クリスマス以降に活発化するが、昨年は逆に荷動きが鈍化し「年末らしさが感じられなかった」(卸)。国内の天然本マグロは12月の上場量が前年同月比4割減少し、単価は4~5割高。赤身の主力であるメバチも前年比1割減少し、単価が1割高となった。養殖の脂物は供給過剰で前年比2割安。各商材が競合した。赤身と脂物で様相は異なるが、いずれにしても盛り上がりに欠けた。

 ▽ブリ(ハマチ)/消費小じっかり=深まらない寒さが養殖ブリの消費には逆風とみえたが、最終的には前年並みの販売に落ち着いた。相場は東京築地市場でキロ800~750円と、前年同期より50円近い高値。クリスマス一色となる24、25日も競合する鮮魚が少なかったためか、単月で例年以上の売り上げにつながった。

 ▽タコ/単価高も好調=アフリカ原料が欧州市場中心に流れ価格は上昇。しかし日本市場でほかの水産物の価格高騰などもあって販売はおおむね好調。定番化してきた北海ダコも堅調に推移したよう。

 ▽カニ/価格限界超える=空前の高値に逆戻り。店頭に並ぶカニは貧相。築地場外では買い出し客は値段を聞くなり首をひそめて通りすぎるだけ。スーパーでは切りガニがある程度捌けたようで「正月のカニ」需要は健在だが、価格的には限界を超えたとみられ、「相当越年したはず」と関係者は憶測。

▽エビ/AR量販も席巻=潤沢な供給と値頃感で、アルゼンチン(AR)アカエビが売場を席巻した。しま目のきれいなインドネシア産イリアンタイガーの供給が滞り、同じく大型の豪州産タイガーも高値基調で取引される中、有頭でかつ比較的大型のL1(キロ当たり10/20尾)。

▽カズノコ/一部で品不足も=年々商戦のピークが遅れる傾向にあったが、豊洲移転を控えて早めの展開を仕掛けたことで、逆に暮れには品不足が表面化。加工メーカーの出荷がほぼ9割対応だったことや、際の関西方面からの商品流入もなく、値崩れは回避された。ブリストル物の箱物でおおむねキロ3000~2800円をキープしたが、ペールは2200~2000円中心だったという。
 
▽サケ・マス/新巻小売りで残す=チリギンなどの冷凍原料は扱いを減らしたが、正月商材の新巻(秋)サケは少ないなりに健闘したようだ。大型サイズ5尾キロ1100~1050円を中心に、6尾以下は100円落ちで買われ、小箱も600~550円を維持。返り注文もあって、出し値より高く販売されたとされるが、店頭販売は不振。末端の小売店は売り切れずに多くを残したとされる。

▽イクラ/高値ながら善戦=北海物醤油漬でキロ6500~6200円、同塩7500~7000円を維持し、秋サケ不漁に伴うコスト高に何とか対応した。慎重姿勢だったが必要業者が高値をのむ格好で実需筋への販売が主流となった。

▽ねり製品/高級ライン鈍化=前年並みを確保したものの、全体的に厳しい商戦だった。特に板カマボコの一本物を中心に「既存ルートはかなり発注が抑えられた」とする関係者の声が出ている。前年までは高級ラインの商品も比較的順調に推移していたが、昨年は鈍い動きとなったようだ。また、これまで順調だった板カマボコや伊達巻などのセット物の動きも鈍かった。[....]