[1015]日本漁船のロシア系サケ・マスの漁獲に関する政府間協議の結果について

2016年6月30日

 ロシア連邦の200海里水域における日本国漁船のロシア系サケ・マスの漁獲に関しては、例年4月から5月頃に「日ロ政府間協議」が開催され、その操業条件などについて協議しています。

 今年の会議は3月26日に東京において開会した後、一時休会とし、5月10日から13日までモスクワにおいて開催されました。会議では日本側代表団長を保科正樹水産庁増殖推進部長が務め、ロシア側代表団長はサフチュク・ロシア連邦漁業庁副長官が務めました。このほか、両国の外務省、関係省庁や民間団体の代表者が会議に出席しました。

 ロシア連邦の200海里水域では、2016年1月から流し網の使用が禁止されています。このため、同水域においてサケ・マス類を漁獲するためには、ロシア漁船、外国漁船にかかわらず流し網に代わる漁法を用いて操業する必要があります。

 協議の中で、ロシア側からは、その代替漁法として、「まき網」「曳き網」「表層かご」の3種類が同水域で使用可能となるよう、国内規則の改正手続きを進めているとの説明がありました。

 日本側は、この3種類の漁法のうち曳き網を使用し、例年の操業より小さな規模で試験的に操業を行うこととして、協議を進めました。会議では、こうした漁法の問題のほか、操業隻数や漁獲量などが主な議題となりましたが、妥結した内容は以下のとおりです。

◇操業隻数 1隻:曳き網による試験的な操業(前年19隻:流し網による操業)
◇漁獲量 68.88トン(前年 1961.75トン)
 <内訳>
 ベニザケ21.70トン  (前年 503.31トン)
 シロザケ27.18トン  (前年1,309.48トン)
 カラフトマス18.00トン(前年 102.79トン)
 ギンザケ1.00トン   (前年  41.04トン)
 マスノスケ1.00トン  (前年  5.13トン)
◇入漁料 約2,000万円(前年 約6億円)
◇操業期間
 7月13日~26日
(前年6月27日~7月27日)

 日本側としては今後、この試験的な操業を着実に実施し、その操業結果を踏まえながら、サケ・マス漁業の操業機会が確保されるよう対応していく考えです。

(水産庁国際課)