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庄内の「浜文化」後世に残す「伝道師」、石塚会長に聞く

2018年6月26日

 日本が誇る魚食文化の復権を目指す活動が展開されているが、山形県では「庄内浜文化伝道師」が代表格。県の認定を受けた漁師、魚屋、料理人、主婦らが出前授業や料理教室などに取り組み、地の魚介類の魅力を発信している。鶴岡市の老舗旅館「坂本屋」店主で、「伝道師」制度が開始されてから10年間代表を務めている石塚亮会長に活動概要や直面する課題、今後の抱負などを聞いた。
 ◆石塚会長/庄内では魚介類の行商を行う浜の女性を「アバちゃん」と呼び親しんできた。訪れる各家庭の献立まで把握し、料理の提案や調理法の伝授などもした。流通の発達や量販店の出現でそういった方々はもうほとんどいない。かつてアバちゃんが伝授していた「浜文化」を再び教えられる人を県が「伝道師」として任命する制度を10年前から始めた。
 筆記試験と、調理技術をみる実技試験をパスして任命される。登録されている268人は料理人や漁師、量販店バイヤー、主婦などさまざま。特に優れた「マイスター」が11人任命されている。
 料理教室で自分の場合は、旅館で普段も作るような和食を教えることが多い。子供の多くは魚を触ったこともないが、楽しみながら調理しおいしそうに食べる姿を見ると本当にやりがいを感じる。庄内の海の特徴やさまざまな魚の生態なども教え、自分が生きる土地への理解が深まる内容にしている。[....]