年末商材主要9品目の動向/ 供給減少、値上げラッシュ

2016年12月8日

▽マグロ/赤身不足が深刻=主力の冷凍メバチの慢性的不漁が深刻で、赤身の国内在庫が不足している。築地市場では搬入減から相場が高騰し、10月からキロ1000円を超える高値。12月は平均価格が1100円に乗る勢いだ。冷凍メバチの代替としてミナミマグロやキハダに切り替える仲卸は少なく、先が見えない品不足が続いている。

 ▽エビ/ARエビ市場も拡大=有頭タイガーの出番だが、ある程度数量がまとまる産地として双璧をなしていたインドネシアのイリアン産の供給が見込めなくなり、今期も縞(しま)目の有頭エビの主力は豪州産に限られる。

 ▽アフリカタコ/供給源も消化好調=輸入状況は、昨年に比べるとモーリタニアが減少見込みだが、モロッコはほぼ変わらない状況。モーリタニアは、大型サイズのマーケットである欧州が、小型まで高値で買い付けていく。さらに韓国向けの供給増もあり、日本への全体的な供給は減少傾向にある。

 ▽カニ/タラバ〝高嶺の花〟=供給不足が募っていることで、暮れの花形商材もすっかり“高嶺(ね)の花”に逆戻り。日本の一般家庭には縁遠い存在となりつつある。ただ米国ベーリング海の良品タラバ(殻付き脚肉)は、12月に入って少し荷動きが出てきたとされる。

 ▽ブリ/品質よく消費順調=11月には5キロアップの魚体も増え順調な販売につながっている。供給が薄めだったシーズンの走りから強めの相場が続いており、築地の卸売価格で前年よりも高いキロ750~780円を維持している。

 ▽ねり製品/ハーフ板カマ優先=全体的には例年並みを予想するが、量販店などの仕向け先ごとにバラつきが予想される。板カマボコや伊達巻などのセット商品や伊達巻などは底堅く、例年並みか若干の増加を見込むメーカーも。

 ▽サケ・マス/道東消え精彩欠く展開=ロシアの流し網漁禁止に伴う道東サケ・マス漁の大幅縮小で、暮れの商戦は新巻やヒネ物中心の商いに。新巻(秋)サケは浜高によりオスで950~750円、メスで750~700円中心で、昨年より高い。

 ▽カズノコ/割安感で健闘も=意外にもカズノコには割安感が漂っている。原卵、ニシンとて安くはならなかったが、製品価格は贈答中心の米国・カナダが一部で値上がりした以外、流通量の多いブリストルやペール製品などが昨年並みに抑制され、また、消費地側の早めの仕掛けが今のところ奏効しているようだ。

 ▽イクラ/コスト高の持久戦=秋サケ漁が予想とは裏腹に3年続きで、しかも極端な不漁に見舞われたことで、浜値はかつてないほどヒートアップ。加工業者の“仕事買い”が優先された結果、製品価格は前売りを無視した異常な高値に結び付いた。[....]