[1017]平成28年サンマ漁業のロシア水域における操業上の注意について

2016年7月7日

 今年も、サンマ漁業の出漁の時期を迎えました。漁業者の皆様におかれましては、本年もロシア水域での操業が予定されていることと思います。2016年のロシア連邦200カイリ水域における漁獲割当量等は、2015年12月の第32回日ロ漁業委員会における交渉の結果、全体の漁獲割当量は6万4500.6トン(前年対比78.8トン増)、サンマは5万1370トントン(2000トン増、1650+350)、イカ、カタクチ、サバはいずれも150トン(各50トン増)と決定されました。

 サンマの許可隻数枠は、前年と同様313隻です。トン数階層別では、30トン未満が185隻、30~50トンが25隻、50~100トンが15隻、100~350トンが88隻となっています。具体的な注意事項について申しあげます。

 昨年皆様もご苦労されたと思いますが、ロシア水域操業においてロシア側の取締体制が大幅に変わり、臨検について厳しさが増しております。貴船の漁獲割当量を順守するとともに、操業日誌などの書類の記入について、細部に関しても十分注意を払ってください。これまでのように子細なことに関しても注意ではなく、直ぐに違反となってしまいます。

 ロシア側の要請により、SSD(一昨年)・入出域通報(昨年)の送信については、船から電子メールにてカムチャッカKRCM・サハリン国境警備局に直接送信しなければならないことになり、皆様にはご苦労を掛けておりますが、今年からは公海への無害航行に関してもサハリン国境警備局に電子メールにて直接送信することとなりました。

 全さんまの作成したSSDメールシステム用・入出域メールシステム用(公海への無害航行を含む)のソフトの使用方法については「さんま漁業操業のしるべ」の付属書を熟読していただき、入力例を参考に、適正に入力、送信してください。

 SSDは印刷し、船長の判を押印し、従来通り保管してください。入出域に関しても印刷し、送信控えとして保管してください。入出域の臨検は今年も混雑が予想されます。ガスがかかっている場合など十分な注意を払い事故の無いようにお願いいたします。チェックポイントでの監視船へのVHF16chの呼び出しは、ルールに則り、きちんと呼び出してください。

 また、操業水域での監視船からの停船の呼び出しに注意を払ってください。操業日誌はロシア水域操業が終了しても3年間の船内保管をお願い致します。以下の3点について再度の注意をお願いします。

1.船舶位置情報(VMS)が停止した場合の報告・照会手続きが明確化・厳格化しました。ロシア水域に入域中は常にVMSの作動状況に留意するとともに、自船の位置確認と、位置報告控を忘れずに記入してください。

VMSの作動が停止した場合は、速やかにロシア水域を離脱するとともに、位置報告を全さんまに送ってください。

VMSの再発信が、全さんまで確認された後に、再入域できることとなります。これを怠った場合も違反となり、許可発給停止となるおそれがあることから十分に留意してください。

2.事故などによりチェックポイントを通過せずに出域した船の水揚量確認が義務化されました。チェックポイントを通過せずに出域した船は、必ず全さんま・市場関係者に連絡し、水揚港に用意されている所定の書類に記入し報告することを市場関係者に依頼してください。

3.公海への無害航行について、入出域メールシステム内のソフトを用い、入域24時間前までにサハリン国境警備局に送信してください。最後になりますが、皆様のロシア水域での無事故操業と豊漁を祈念しております。

(全国さんま棒受網漁業協同組合)