岩手県沿岸マサバ大漁、5月に異例の8000トン超

2019年5月28日

 岩手県沿岸が5月としては異例のマサバ大漁に沸いている。大型連休明けから定置網などに300~500グラムサイズが大量入網。連日300トンを超える水揚げが切れ目なく続いている。月間の累計は前年の3倍に当たる8000トン超。統計がある1994年以降、過去最多の数量に達した。

 水揚げは大型連休明けの7日から急増。県のまとめによると、5月1~27日の県内全体の実績は、8137トンと前年の3倍。県水産技術センターの担当者は「中旬だけでみれば過去5年の平均の約5倍。盛漁期の7、8月並みの実績で、これまでにない大漁」と話す。太平洋系群の資源量が増加しているうえ、沖合の水温が冷たく、マサバが好む水温帯が沿岸域に寄っているため、「入網する機会が例年より多いのではないか」とみている。

 水揚げ最多の大船渡魚市場では、シケの日以外は毎日、水揚げ。同市場の佐藤光男専務によると、400トンを超える日もあり、「主要魚種が軒並み不漁となっている中、数が揚がるのは本当に助かる」と話す。脂乗りはよくないが、輸出向けの需要が高く、浜値は平均キロ約70円と高めで推移。加工業者は「近年なかった安定した水揚げ。今後もこのような状況が続いてほしい」と期待を寄せる。漁業者も、規制強化を受け容易に水揚げできなくなった今時期の主役・クロマグロに代わる収入源となっており「秋サケもこのぐらい獲れれば最高なのだが」と話している。[....]